この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
建設業者様からのご依頼でした。取引先の下請として工事をしましたが、取引先が経営難を理由に工事代金を支払ってくれないとのことで相談にお見えになりました。
解決への流れ
相手方に内容証明郵便を送付し、交渉したところ、分割払いの提案があったことから、履行確保のために公正証書の作成を求めました。公正証書作成後しばらくは支払が続いていましたが、途中で滞ってしまったため、直ちに銀行預金を差し押さえました。相手方からは、再度の分割払いの申し出がありましたので、差押は取下げ、その後は、滞ることもなく無事に完済となりました。
本件は、公正証書を活用した債権回収の事例です。相手方の状況によっては、長期分割払いで売掛金の回収を進めざるを得ない場合もあります。この際、単に私文書で合意するのではなく、公正証書にすることにより、履行可能性が高まります。経営危機に瀕した取引先からの債権回収は簡単なことではありませんが、知恵と工夫で回収率が上がることもあります。お困りの際には、ご相談ください。