この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
サラリーマンとして働いていましたが、副業感覚でFXを始めました。FXで資産を作るつもりが、どんどんお金がなくなっていきました。キャッシングで借りて、どんどんFXにつぎ込んでしまい、結果として総額500万円の借金ができてしまいました。給料からの返済では到底追いつかず、借りたお金で返済をするという自転車操業となり、頭の中は借金の返済でいっぱいになっていました。
解決への流れ
ほとんどがＦＸでできた借金だったので、破産手続きでは非免責事由に該当する事案でした。サラリーマンとして定期的な収入もあったことから、個人再生による方法を選択しました。その結果、借金が5分の１である100万円まで圧縮され、月に3万円以下の返済額となったため、給料の範囲内でも十分に返済をできるようになりました。
借金のほとんどがFXでできたような場合は、破産手続きで借金を０にすることはできません。（裁量免責の余地はありますが、その場合でも100万円程度の任意弁済等が求められるケースがあります。）個人再生や破産手続きといった裁判所を利用する手続きは、厳しく借り入れの原因や用途、財産状況を確認されることとなり、ごまかすことは容易ではありません。虚偽の説明をすると破産が認められないばかりか、破産犯罪となって処罰を受ける恐れすらあります。今回は、FXの履歴などもきちんと提出をして、借りた金額を不当に隠していないことをきちんと説明をし、真摯に反省していることを示して、個人再生手続きにより借金の圧縮に成功することができました。