この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
夫婦げんかの末に,高校生の長男の通学などを考えて,自分が一人で自宅を出ました。妻子の住む自宅マンションの住宅ローンを支払いながら,自分の家賃等も支払いつつ,妻に高額な生活費を支払い続けるのはきついです。妻は,長男を連れて,他県の実家に帰ると言っているが,せっかく希望の高校に入学し,部活動も頑張っている長男を転校させてよいのか悩んでます。離婚はやむをえないと思っているが,子どもとは会いたいです。
解決への流れ
家庭裁判所での調停をして,離婚になりました。ただ,転校したくないという長男の気持ちを尊重して,長男の高校卒業までは,私が住宅ローンを払って,長男や妻を自宅に住まわせることとなりました。長男が高校卒業後は,自分がマンションを処分又は賃貸に出してよいこととなりました。養育費も,適正な金額(長男の卒業までは住宅ローンを差し引くなど)に抑えることが出来ました。そして,子どもとは月1回面会できることになりました。
別居中に支払うべき生活費や養育費をどのように算定するかは,インターネットなどを調べると算定表などで比較的簡単に分かります。ただし,住宅ローンの支払などが絡んでくると,色々と配慮が必要になりますので,弁護士に相談して算出してもらった方がよいでしょう。また,両親の離婚は,お子様にとって人生を大きく変えてしまうことがあります。当人同士では感情的になってしまうことも多いので,経験をつんだ弁護士に相談して,色々なバリエーションを示してもらい,双方にとって,また,お子様にとって,ストレスの少ない方法を検討しましょう。