弁護士の知識

弁護士が契約済み

債務不履行における損害賠償の範囲

2024年5月9日、絵画のコレクターであるXは、Yとの間で、若手の画家Aの油彩画甲を代金300万円でXに売却する契約を締結した。この契約においては、同年9月10日に代金全額の支払と引換えに甲の引き渡しが行われるものとされ�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

履行補助者の行為と債務不履行を理由とする損害賠償

A市は、かつて市内で生活し、60年前に亡くなった画家Pの遺品の絵画2枚(以下「甲」「乙」という)の寄贈を受けていた。Pは中央画壇の大家であった。その絵画の署名の下にPの落款印(以下「P印」という)が押されており�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

種類債務の履行の提供と受領遅滞

2022年6月10日、X会社はY会社との間で、Xが製造するICチップをYが7月から向こう6か月にわたって1000枚ずつ、毎月25日にXがYの倉庫に搬入し、Yが代金総額600万円を各月の納品後12月25日にまとめて支払う旨の契約を締結した。そ�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

特定物売買と手付

2024年6月1日、AはBとの間で、B所有の土地(以下、「本件土地」という)を800万円で買う契約(以下、「本件契約」という)を締結した。本件契約の当時、本件土地上にはB所有の木造建物が建っており、Bが自己の費用でこの�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

安全配慮義務違反

Aは呉服屋を営むB会社に就職して1か月の新人社員であった。ある晩、AはB会社よりB社の寮のアパートでの新人研修のために食事を準備するため同僚Cの部屋を訪れていたところ、寮の1階でたむろしていたD、Eに、「見ないで�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

契約締結の際の「説明義務違反」

Aは所有する工場増築の計画をすべく建築業者B社に仲介を委託していたところ、BはAが設計業者Dを推薦したので、Dが紹介した「信頼できるので購入したら」と勧められ、Bを介してAから申込金を受領し、Bも購入を促した。そ...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

契約交渉の一方的破棄

A会社は、工作機械メーカーであるB会社と工作機械の製作および設置に関する契約交渉を行い、2月1日に「Bは9月30日までにA機械用の工作機械を製作してAの工場に設置する。代金(品質管理の費用100万円を含む)は1100万円とし�...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

事情変更の原則

精密機器メーカーであるA社は、2021年4月に、B社との間で、同年6月から5年間にわたり、A社の製品で使用する部品をB社より固定価格で毎月5000個購入する契約を締結した。 同年6月以降、契約で定められたとおりに、B社は自社...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

定型約款の拘束力

弁護士Xは自己の事務所にコピー機を設置して弁護士業務に使用するため、 業務用コピー機のリース業務を行っているYとの間でコピー機のリース契約 (月額2万円) および、 同コピー機の保守契約を締結した。 保守契約は、 Y...

出典: 千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編者『Law Practice 民法Ⅱ【債権編】〔第5版〕』 | 商事法務、2022年10月15日、ISBN978-4-7857-2992-9。

相談終了後 回答が間違っていたことに気づいたら?

A:連絡先がわか る限りは、できるだけ早期に相談者に連絡をとり回答を訂正する。  間違った回答をすることはあってはならないことではあるが、 時間に限りがあるなかで、 事実関係を聴取して回答しなければならない...

出典: 「若手弁護士が法律相談で困ったら開く本 」狩倉博之 2023年 | ISBN 9784313512108 C2032

「弁護士費用を相手方に請求したい」と言われたら?

A:弁護土費用は敗訴者が負担する訴訟費用にはあたらず、原則として体頼した本人の負担となるが、損害賠償請求に関しては、判決で損害額の10%程度が弁護士費用に相当する損害として、賠償金請求が認められることがあ...

出典: 「若手弁護士が法律相談で困ったら開く本 」狩倉博之 2023年 | ISBN 9784313512108 C2032

「相手方との会話を黙って録音してもよいか」 と間かれたら?

A:秘密録音がー般的に禁止されるわけではなく、 当然には証拠能力を否定されないが、 その証拠価値は相手方に告知して録音した場合よりも低く評価される可能性がある。 また、録音の手段・方法が著しく反社会的と認�...

出典: 「若手弁護士が法律相談で困ったら開く本 」狩倉博之 2023年 | ISBN 9784313512108 C2032

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